この記事でわかること
ビットコインを購入する場合、まず暗号資産取引所で口座を開設する必要があります。
暗号資産取引所の口座がないと、ビットコインどころか全ての仮想通貨を購入できません。
おすすめの暗号資産取引所は、以下の3社です。
この記事では、ビットコインを購入する手順を暗号資産取引所の口座開設から詳しく解説します。
口座開設は無料なので、気軽に申し込んでみてください。
ビットコインを購入する手順
ざっくりとビットコインを購入する手順を紹介すると、以下の3ステップです。
- 暗号資産取引所で口座を開設
- 口座に日本円を入金
- ビットコインを購入
今回は、人気の高いコインチェックで解説します。
1.暗号資産取引所の口座を開設
まずは、暗号資産取引所で口座を開設しましょう。
暗号資産取引所の口座開設は、スマートフォンやパソコンから申し込めます。
コインチェックの場合、口座の開設は以下の手順です。
- メールアドレスを登録
- 重要事項をそれぞれ確認
- 電話番号で認証
- 個人情報を登録
- 本人確認書類を登録
本人確認書類の提出方法は、以下の2種類があります。
- ハガキによる本人確認(郵送)
- かんたん本人確認(スマホ)
スマホですぐにできる「かんたん本人確認」がおすすめです。


口座は1週間程度で開設できるので、サクッと申し込んでおきましょう。
2.口座に日本円を入金
口座開設が完了したら、ビットコイン購入のために口座に日本円を入金しましょう。
入金方法は、以下の3種類があります。
銀行振込 | 取引所が指定する口座に銀行口座から入金する 口座は暗号資産取引所によって異なる |
---|---|
クイック入金 | インターネットバンキングから入金する 送金から入金までのラグが小さい |
コンビニ入金 | コンビニの端末を利用して入金する 送金から入金までのラグが小さい 手数料は高め |



入金額の下限(例:1,000円以上)が設定されている場合があるので、事前に確認しておきましょう。
3.ビットコインを購入
入金されたら、いよいよビットコインの購入です。
購入方法は大きく分けて、以下の2パターンがあります。
販売所 | 暗号資産取引所とユーザーが取引を行う ビットコインを指定した数買い付ける |
---|---|
取引所 | ユーザー同士が取引を行う 買いたい人と売りたい人の条件が一致したユーザー同士で取引される |
取引所で購入する場合、「〇〇円で〇〇ビットコイン購入」と注文を出します。
注文したタイミングでのレートで、ビットコインを買い付けて完了です。
取引所の場合、「ビットコインを買いたい金額」または「購入するビットコインの個数」のどちらかを出して注文します。
取引所はユーザー同士が出した条件が一致したときに、取引が行われます。
自分が出した条件と一致する取引条件がない場合は、取引できません。



購入が完了すると、すぐに自分のウォレット残高に反映されるので、きちんと取引できたか確認しましょう。
ビットコインってどんな仮想通貨?
ビットコインは2009年に誕生した、世界でもっとも普及している仮想通貨(暗号資産)です。
暗号資産とは?
仮想通貨やNFTの総称
NFT=替えの効かないトークン(イメージはネットの美術品)
日本円や米ドルのような法定通貨とは異なり、国家による管理や規制を受けない独自の通貨システムとして機能しています。
暗号資産や仮想通貨と聞くと、ハッキングによって盗まれる可能性を考える人は多いでしょう。
実際は、ブロックチェーンと呼ばれる技術で取引記録が改ざんできない仕組みになっているので、意外に安全性は高めです。
ブロックチェーンとは?
これまで行われた取引記録の集合体
取引が記録されたブロックが1本の鎖のように連なっている
取引記録を遡れないため過去の記録を改ざんできない
2024年時点で時価総額は約1兆8,500億ドルと、2位のイーサリアムの約4倍にのぼり、仮想通貨市場における圧倒的な存在感を示しています。



最近では積極的に投資されており、将来の決済手段となる可能性もあるでしょう。
ビットコインを買う取引所を選ぶ4つのポイント
ビットコインの取引は、どこの取引所でもいいわけではありません。
以下4つの基準で選ぶ必要があります。
- セキュリティ体制は整っているか
- アプリは使いやすいか
- 手数料は安いか
- 少額でも買い付けできるか
1.セキュリティ体制は整っているか
どのレベルでセキュリティ体制が整っているかは、一番重視するべきポイントです。
ブロックチェーンをハッキングしてビットコインを盗むには、ほぼ不可能といわれています。
しかし、アカウントのハッキングやなりすましによってビットコインを盗まれる可能性は十分あり得ます。
実際、2024年5月に、DMMコインがハッキングされて約480億円分のビットコインが流出した事件が起こりました。
おもには、以下4つのセキュリティ体制が整っているか、確認しましょう。
- 二段階認証が導入されているか
- パスワードは複数必要か
- 顧客の資産をオフラインで保管する「コールドウォレット(インターネットから切り離して保管するシステム)」を採用しているか
- 会社の資産と顧客の資産を分別管理しているか



大切な資産を預けるので、外部からの不正アクセスやハッキングへの対策が万全かどうかが重要です。
2.手数料は安いか
ビットコインを買い付けるときにかかる手数料が安い取引所を選びましょう。
ビットコインの売買にかかる手数料は、取引所によって異なるからです。
ビットコインを取引するときには、以下の手数料がかかります。
- 取引手数料
- 入出金手数料
- 送金手数料
ビットコインの取引回数が増えるほど、手数料が高くなってしまいます。



頻繁に取引を行う予定がある場合は、手数料の安い取引所を選んで長期的なコスト削減につなげましょう。
3.アプリは使いやすいか
アプリが直感的に操作できる、シンプルなデザインの取引所を選びましょう。
操作や表示がむずかしいと、間違った注文を出してしまうかもしれないからです。
具体的には、以下のポイントがわかりやすいかが重要となります。
- 価格の表示が見やすいか
- 注文の操作が簡単か
- チャートの表示が分かりやすいか
中には、取引所で取引する方法がわかりづらいアプリもあります。



アプリの使いやすさは、コインチェック、ビットフライヤー、GMOコインの評判がいいです。
4.少額でも買い付けできるか
ビットコインを少額でも買い付けできる暗号資産取引所を選びましょう。
少額から始めるのが、投資の基本です。
まずは、生活に影響が出ない程度のお金から、ビットコインへの投資に回しましょう。



コインチェックやビットフライヤーでは、500円からビットコインを買い付けできます。
おすすめの暗号資産取引所
- コインチェック
- ビットフライヤー
- GMOコイン
1.コインチェック
取り扱い仮想通貨 | 31種類 | |
---|---|---|
入金手数料 | 銀行振込 | ユーザーが負担 |
コンビニ入金 | 3万円未満:770円 3万円以上30万円未満:1,018円 | |
クイック入金 | 3万円未満:770円 3万円以上50万円未満:1,018円 50万円以上:入金金額✖️0.11%+595円 | |
販売所手数料 | スプレッドの差 | |
取引所手数料 | Maker(受けとる人) | 0% |
Taker (支払う人) | 0% | |
最低取引金額 | 500円 | |
積み立て機能 | 10,000円/月〜 |
コインチェックは、スマートフォンアプリの使いやすさでとくに高い評価を得ています。
ビットコインを含む31種類以上の暗号資産を取り扱っており、マイナーな仮想通貨への投資も可能です。
現在ではログイン認証が厳しくなっており、なりすましによる乗っ取りは起こらないでしょう。
また、取引所取引の手数料が無料である点や、Coincheck NFTというNFT(非代替性トークン)の取引プラットフォームも提供している点が特徴です。



ビットコインだけでなくNFTも追っておきたい方に、コインチェックがおすすめです。
2.ビットフライヤー
取り扱い仮想通貨 | 33種類 | |
---|---|---|
入金手数料 | 銀行振込 | ユーザーが負担 |
コンビニ入金 | 3万円未満:770円 3万円以上30万円未満:1,018円 | |
クイック入金 | 住信SBIネット銀行からクイック入金 無料 住信SBIネット銀行以外からクイック入金 330 円(税込)/件 | |
販売所手数料 | スプレッドの差 | |
取引所手数料 | 約定数量 × 0.01 ~ 0.15%(単位: BTC) | |
最低取引金額 | 500円 | |
積み立て機能 | 1円/月〜 |
業界最大手のビットフライヤーは、ビットコインの取引量が8年連続で国内No.1を誇る取引所です。
ビットコインの流動性が高いため、注文が約定しやすくなっています。
流動性とは?
現金化、取引のしやすさ
流動性が高いほど取引が成立しやすい
また、高度なセキュリティ体制を備えており、7年以上にわたってハッキング被害がゼロという実績があります。
Tポイントをビットコインと交換できるので、普段Tポイントを貯めている方はビットフライヤーとの相性がいいでしょう。
3.GMOコイン
取り扱い仮想通貨 | 28種類 |
---|---|
入金手数料 | 銀行振込:ユーザーが負担 クイック振込:無料 |
販売所手数料 | スプレッドの差 |
取引所手数料 | Maker(受けとる人):-0.01% Taker (支払う人):0.05% |
最低取引金額 | 100円 |
積み立て機能 | 500円/月〜 |
GMOインターネットグループが運営するGMOコインは、グループ内の金融事業で培ったノウハウを活かした堅牢なセキュリティ対策を実施しています。
これまでに、セキュリティ面で大きな問題が発生したことはありません。



セキュリティ面で安心したい方は、GMOコインを選びましょう。
ビットコイン3つのメリット
ビットコインには、以下3つのメリットがあります。
- 直接取引できる
- 手数料が安い
- 円安・円高の影響を受けない
1.直接送金できる
ビットコインは送金者と受取人が直接やり取りできるため、24時間365日いつでも送金可能です。
従来の銀行送金では、必ず金融機関を仲介者として介する必要がありました。
しかし、ビットコインには仲介する組織や管理する機関がありません。
たとえば、深夜に海外に住んでいる家族に仕送りが必要になった場合でも、ビットコインを使えば数分で送金できます。
さらに、送金先を指定する際も複雑な口座番号ではなく、簡単なアドレスを使用するため、操作も直感的です。



いつでも、どこからでも直接送金できるのは、ビットコインを含む仮想通貨のメリットといえるでしょう。
2.手数料が安い
ビットコインの送金手数料は、従来の銀行送金と比べて低めです。
銀行などの金融機関を通さなくても直接取引が可能なため、中間コストが発生しません。
海外送金の場合、銀行では数千円の手数料がかかるのに対し、ビットコインでは数百円程度で送金できます。



仲介業者がいないため、取引のコストを抑えられているわけです。
3.円安・円高の影響を受けない
ビットコインは、円安や円高の影響を受けません。
その理由は、ビットコインは特定の国家や中央銀行に依存しない独自の価値基準を持っているからです。
たとえば、円安が進行して海外旅行や輸入品の価格が上昇する場合でも、ビットコインの価値は為替レートとは独立して推移します。
実際、円安対策でビットコインを保有している方は多くおられますよ。



今後の円安が気になる方は、サクッと口座を開設してビットコインを確保しておきましょう。
ビットコインのデメリット
ここまでにビットコインのメリットを紹介しましたが、デメリットもあります。
- 将来性は不明
- 税率が高い
- 利用できる店舗が少ない
1.将来性は不明
今後、ビットコインがどうなるかは、誰にもわかりません。
それは、ビットコインを管理している国家や組織がないからです。
円安や円高は、米国の金融政策によって左右されます。
日本円より米ドルが価値が高いなら円安、米ドルより日本円を持っていた方がお得なら円高になるわけです。
一方、ビットコインの価値は、欲しい人の多さだけが反映されます。
ビットコインが万国共通の通貨になれば、欲しがる人が増えて価値は爆上がりでしょう。
しかし、日本円や米ドルなどのすでに存在している通貨が仮想通貨になれば、ビットコインが欲しい人はいなくなって価値はなくなるかもしれません。
お金として普及、もしくは金と同レベルの投資対象になるのを期待して、ビットコインに投資するのがいいでしょう。
では、今まではどうだったのでしょうか?
大きく上がり下がりしていますが、初期から比べると大きく伸びています。


2018年1月は1BTC=約147万円だったのが、2025年1月には約1,500万円まで上昇しています。



7年で10倍以上にまで跳ね上がった爆発力に期待できるなら、ビットコインへ投資してもいいでしょう。
2.税率が高い
ビットコインを現金化したときにかかる税金は、現金化した額によっては高額になります。
これは、仮想通貨による利益が、雑所得になるからです。
株の利益は譲渡所得となり一律20.315%ですが、雑所得の場合は所得によって税率が変わる累進税率となり、最大55%の税金がかかります。
さらに、ビットコインを相続して現金化した場合、税率が100%を超える可能性も出てきます。
ビットコインの税率が100%を超える条件は?
3億円以上分のビットコインを相続して売却した場合、税率が100%を越えます。
内訳は「相続税50%+所得税45%+住民税10%」で、合計105%です。
現状の法律では、仮想通貨の税金が高い点には要注意です。



暗号資産の税率を見直そうとしている政治家がおられるので、将来の税制見直しに期待しましょう。
>>参照元:国税庁 暗号資産等に関する税務上の取扱いについて P16
3.利用できる店舗が少ない
ビットコインを支払いに利用できる店舗は少なく、日本にはほぼありません。
まだまだ暗号資産が浸透していないからでしょう。
投資対象として盛り上がっている反面、ほとんど使い道がないのがビットコインの現状です。



ビットコインを支払に使える国はあるので、これから使えるようになる国が多くなる可能性はあるでしょう。
ビットコインを購入するときの4つのポイント
ビットコインは、以下4つのポイントを押さえて購入しましょう。
- 余裕のある範囲で買い付ける
- ネットの情報は話半分で聞いておく
- レバレッジ取引はやらない
- 積み立て機能を使う
1.余裕のある範囲で買い付ける
ビットコインは必ず余裕資金で購入しましょう。
ビットコインの価格は大きく変動する特徴があり、大きな含み損を抱える可能性があるからです。
将来的にビットコインがどうなるかはわからず、莫大な利益を得る可能性も、全く価値がなくなる可能性もあり得ます。



「このお金が全て失っても生活に支障がない」という範囲で、ビットコインを買いましょう。
2.ネットの情報は話半分で聞いておく
ビットコインに関する情報はインターネット上に溢れています。
しかし、インターネットやSNSに溢れているビットコインに関する情報は、話半分くらいに聞いておきましょう。
中には根拠のない噂や、意図的な価格操作を目的とした情報も含まれている可能性があるからです。
もしかしたら、自分がもているビットコインの価値を上げるために、大衆を煽ってビットコインを欲しいと思わせる人がいるかもしれません。
ネットやSNSは誰でも無責任に発信できる場なので、ビットコインの将来を占うような話は「へー」くらいに聞いておきましょう。



ただし、政府や政治家のビットコインを含む暗号資産に関する動きは、今後を左右する可能性があるので追っておくべきです。
3.レバレッジ取引はやらない
レバレッジをかけた取引は、絶対にやめておきましょう。
レバレッジ取引とは?
少額の証拠金で大きな取引ができる仕組み
現物取引(現金だけでの取引)と比べて利益と損失が大きくなる
大きな利益を得られる可能性はありますが、それ以上に損失が膨らむリスクも高くなるからです。
2倍のレバレッジをかけた場合、価格変動による利益と損失はいずれも2倍になります。
レバレッジをかけた取引は、ハイリスク・ハイリターンなわけです。



ビットコインへの投資は、大博打を打つのではなく少額かつ手持ちのお金でやりましょう。
4.積み立て機能を使う
定期的にビットコインを買い続ける予定なら、暗号資産取引所が用意している仮想通貨の積み立て機能を利用しましょう。
積み立て貯金と同じように、ビットコインを積み立てていけます。
積み立ては最初に積み立てる額と日時を設定するだけなので、楽に続けられるのがメリットです。
定期的に積み立てるので、ドル・コスト平均法の効果を受けられます。
ドル・コスト平均法とは?
定期的に一定額積み立てて、購入単価を平均化させる投資法
一番お得なタイミングが読めない投資で有効とされている
最初は5,000円や1万円といった、生活に支障がでない範囲でコツコツ積み立てていくのがおすすめです。



余剰資金を全額突っ込むのではなく、余剰資金の一部をビットコインに回すのがいいでしょう。
よくある質問
ビットコインの購入方法に関する、よくある質問を5つ紹介します。
- 販売所と取引所の違いは?
- クレジットカードで購入できる?
- 取引はいつできる?
- スマホで取引できる?
- ビットコインの税金はどれくらい?
- 販売所と取引所の違いは?
-
- 販売所:暗号資産取引所と取引
- 取引所:ユーザー同士で取引
取引の仕組みや手数料が異なるので、違いを知っておきましょう。
- クレジットカードで購入できる?
-
国内の暗号資産取引所では、クレジットカードでのビットコイン購入には対応していません。
ビットコインは現金で買い付けましょう。
- 取引はいつできる?
-
24時間365日いつでも取引できます。
入金さえできていれば、土日でも深夜でも買い付け可能です。
- スマホで取引できる?
-
ビットコインの取引は、スマホ1台でできます。
暗号資産取引所のアプリで取引可能でなので、アプリが使いやすい暗号資産取引所を選びましょう。
- ビットコインの税金はどれくらい?
-
年収によって異なり、所得税(5%〜45%)+住民税10%となります。
所得が4,000万円を超えると、税率は最高の55%です。
まとめ:まずは暗号資産取引所の口座を開設
ビットコインを買うなら、まず暗号資産取引所の口座が必要です。
口座は無料で開設でき、無理に暗号資産を取引しなくてもいいので、気軽に申し込んでみましょう。
だいたい1週間から2週間で開設できるので、開設できたら入金してビットコインを買います。
長期的に買い続けるなら、貯金感覚で続けられる積み立て機能がおすすめです。
ビットコインへの投資に少しでも興味があるなら、まずは少額から始めてみましょう。
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